引用元:毎日新聞
インドとパキスタンが、再びカシミール地方を巡って、激しく争っていますが、以前から中国が介入してきました。
実は、中国が印パのカシミール紛争に介入する理由は5つもあるので、詳しく紹介しましょう。
中国がカシミール地方の領土問題に介入するのはダライ・ラマが関係?
インドが英国の植民地から解放するために、独立運動を行っていましたが、第二次世界大戦後に、ヒンズー教徒とイスラム教徒の間で激しく争い始めます。
ガンジーが必死に仲裁しようとするも、ヒンズー教徒の多いインドと、イスラム教徒の多いパキスタンに分離独立しました。
この時、特に領土問題になったのがカシミール地方です。カシミール地方はイスラム教徒が多く住んでましたが、藩王はヒンズー教徒だったので、インドに支援を頼み込みます。
パキスタンとしては、イスラム教徒の多いカシミール地方を手放せる訳もなく、カシミールを支配しようとして、激し奥争い始めます。
この時、中国もチベットを支配しようとしたら、ダライ・ラマがインドに亡命した事により、中国とインドは抜き差しならぬ敵対関係に陥りました。
そのため、中国がカシミール地方の領土問題に介入するのは、メンツが大きく関わっている事が大きいですね。
中国がカシミール地方の領土問題に介入するのは緩衝地帯を作りたいため
中国は、各地で領土問題を抱えており、日本は尖閣諸島で対立して、西沙諸島ではベトナムと衝突して、南沙諸島でもフィリピンと対立しています。
そのような状況下で、インドと衝突するケースまで増えてしまったら、景気が低迷しているので、立ちゆかなくなってしまいます。
そこで、中国としては、インドとの間には、できるだけ緩衝地帯を作っておきたいと考えて、パキスタンを支援しておきたいというのが本音でしょう。
中国がカシミール地方の領土問題に介入するのは地球儀外交を警戒
日本は、今まで中国にずっと穏便に済ましてきましたが、それに敢然と立ち向かった総理大臣が、安倍晋太郎総理でした。
安倍晋太郎首相は、中国を取り囲むように、中国の周辺国家と協力して、中国の軍事侵攻を抑えようとしました。
これを達成できたのは、意外に知られていない事ですが、森喜朗首相が事前にインドと友好関係を深めていった事が大きいです。
ただし、安倍晋太郎首相の地球儀外交に対して、インドは少し冷淡を態度をとり、日本と中国の関係は両国で解決するべきというスタンスをとった事がありました。
インドとしては、これ以上、中国を刺激したくないとう思いもあったとは思いますが、必ずしも日本のパートナーになりえる国か?少し疑問におもう国でもあります。
中国としては、インドがいつ日本の地球儀外交に力を貸すか?分からないので、パキスタンと連携を取り、インドを抑え込みたいという理由から、カシミール地方の領土問題に介入しているのでしょう。
中国はインドの力を恐れてカシミール地方の領土問題に介入
2024年のデータでは、中国は人口13億人を抱えて、GDPは18,560,013百万US$もあり、世界第二位の経済大国にまで成長しました。
情報の参照元:ELEMINIST
それに比べて、インドは人口こそ14億人を超えていますが、GDPは4,105,381百万US$程度であり、日本の4,286,187百万US$より少ない規模です。
ただし、中国は景気が低迷している上に少子高齢化が進んでいるのに対して、インドは人口が増え続けています。
しかも、インドは14歳以下の若年層が人口の約25%を占めており、6歳~14歳の義務教育年齢層が2億2000万人もいるのです。
情報の参照元:日本経済研究センター
この年齢層だけでも、日本の二倍近くもいて、中国がインドを警戒して、これ以上、発展しないように、カシミール地方の領土問題に介入している可能性が高いです。
中国がカシミール地方の領土問題に介入するのはチベット支配のため?
引用元:FORUM
上の地図を見たら分かるかと思いますが、中国のチベット自治区と、カシミール地方は隣に接していて、これが全てインドが完全支配したら、どうなるでしょうか?
インドがすぐにチベットを解放するような行動に出るとは考えづらいところですが、中国にとっては、不気味な存在にしか見えないでしょう。
中国としては、何がなんでも、友好国のパキスタンのほうがカシミールを完全支配しているほうが、都合が良いと考えている可能性は高いです。
そこで、インドが完全にカシミール地方を支配するのを防ぐために、何度も領土問題に介入していると考えられます。