
ロシアとウクライナの戦争は、なかなか終わる事がなく、アメリカ合衆国のトランプ大統領は就任から100日で終わらせるような事を言っても、なかなか終わる見通しすら立っていません。
そこで、ロシアとウクライナのどっちが悪いのか?倫理観から安全保障まで詳しく紹介するので参考にしてみて下さい。
ロシアとウクライナは安全保障面ではどっちが悪いのか紹介
日本は、第二次世界大戦後、ずっと戦争に巻き込まれていなかったので、平和ボケしている方もいるので意外と思う方は多いかもしれませんが、ロシアだけが悪いとは言い切れない所があります。
それでは、ウクライナの何が悪いのか?それは核兵器を放棄した所です。安全保障面で考えたら、今の時代に核兵器がない国はかなり危険な状況に陥ります。
ウクライナは、アメリカ、イギリス、フランス、中国、ロシアからの安全保障の保証と引き換えに、核兵器を放棄したのです。
しかし、これらの国々が本当に信頼できる国なのでしょうか?アメリカは自国の国益のために戦争を行う事は何回もしてきましたし、イギリスは現在のイスラエルの問題を引き起こした国です。
フランスは日本の捕鯨問題に口を挟むわりには、自国では豚肉を普通に食べています。中国やロシアなどは今まで何度も他国を侵略した事がありました。
そういった国々を安易に信用してしまい、核兵器を放棄したのは、安全保障面では少し甘かった所があるので、そういった所だけを考えたら、ウクライナにも悪い所はありました。
ロシアとウクライナの価値観はどっちが悪い?
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なぜ、ロシアは、ここまでウクライナを執拗に攻撃しているのか?それはNATOまたは、EUの拡大を警戒しているからです。
かつて、ロシアはモンゴル帝国に侵略し尽くされてしまい、この反省から国土をできるだけ広げて滅亡を防ぐ必要があるという考えが生まれます。
その結果、東方拡大を続けていき、世界最大の国土を誇る国になっていきました。この作戦のおかげで、フランスのナポレオンが攻め込んできた時は持久戦で撃退する事に成功します。
もしも、あの時、国土が広くなければ、冬将軍がくる前にフランスの軍門に下っていた可能性があります。
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第二次世界大戦でも、国土が広かったおかげで、ソ連は多くの領土を失っている間に、東方より多くの軍を移動させて、アメリカ合衆国の支援もあり、ナチスドイツを撃退できました。
ロシアにとっては、そのような教訓があるので、NATOが次々に東へ拡大しているのは、我慢できなかったという側面がありました。
1990年2月9日に米国のベーカー国務長官は、ソ連のゴルバチョフ書記長に対して「NATO軍の管轄は1インチも東に拡大しない」と発言した事がありました。
これは『1インチ発言』として知られており、その約束を反故にしたから、ロシア側『我々は悪くない』と思っている方が多いのです。
ロシアとウクライナはソ連時代を含めると、どっちが悪い?
ロシアは、ウクライナが自分のもののように論じていますが、その根拠となるのが『ソ連の領土』です。
ソ連時代の時は、ウクライナもソ連の一部だったために、ウクライナを我が物顔で進行してきたのは、そういった経緯があります。
しかし、これは乱暴な論理であり、中国が『清帝国の時代の時は、チベットも自国の領土だった』という事から、侵略して征服しているのと同じようなものです。
(清帝国の時代では、完全にチベットを征服している訳ではなく、藩部という制度でゆるやかに統治していました)
ソ連で、いくら同じ領土だったとは言え、それで我が物顔になって、進行する所は、ロシアのほうが悪いと言えるでしょう。
ロシアとウクライナどっちが悪いかのまとめ
ロシアとウクライナのどっちが悪いのか?その多くは、やはりロシアのほうが悪いでしょう。しかし、核兵器を放棄したのは、やはりウクライナのほうがまずかったですね。
あの北朝鮮ですら、核兵器を持っているだけで、なんとか国土を守れています。そういった事を考えたら、今の時代に核兵器で守られていないのが、いかに危険か?よく分かりますね。
日本が、ロシア・中国・北朝鮮などの核保有国に囲まれているのに、侵略されていないのは自衛隊の活躍もありますが、アメリカ合衆国の核の傘がある所は否定できないでしょう。