引用元:海遊館
おたる水族館に来園したワモンアザラシのミゾレちゃんは、人気の高い動物でしたが、食欲不振に陥り、残念ながら亡くなってしまいました。
そこで、なぜ、ミゾレちゃんは食欲不振に陥ってしまったのか?考えられる可能性について紹介しましょう。
ミゾレちゃんが食欲不振に陥ったのはストレスの可能性
引用元:東洋経済
実は、アザラシはストレスがたまりすぎると、餌の時間になっても食べようとせず、食欲不振に陥ってしまうケースがあります。
実際に、たくみ君というアザラシが亡くなった時に、その体を解剖した事があったのですが、それから仲間たちのアザラシが餌の時間になっても食べに来なかったのです。
職員は「これはストレスなのか?それとも解剖した我々への抗議なのだろうか」と戸惑ってしまったほどです。
そういったケースがある事を考えたら、ミゾレちゃんが食欲不振に陥った可能性はストレスがたまった事が関係している可能性があり得ますね。
ミゾレちゃんがストレスを感じた原因とは何か?
ミゾレちゃんがストレスを感じて、食欲不振に陥ったとしたら、そのストレスの原因とは何だったのでしょうか?
その原因を突き止めるのは難しいのですが、慣れ親しんだ場所から、違う所へ引っ越しをした事が関係している可能性は高いです。
特に、ミゾレちゃんは、誕生直後に低体温等の症状が認められたので、飼育員が24時間体制でケアを行って、日本初の完全人工哺育によって育てられました。
そのため、他のアザラシよりも、人間と深い関係にあった事から、慣れ親しんだ場所だけではなく、見慣れていない人間と接する事もストレスになったのかもしれません。
ミゾレちゃんの引っ越しは長距離だった
ミゾレちゃんが、大阪の海遊館から、北海道へ引っ越しをしたのは、繁殖するためでした。
関西の大阪から、北海道まで引っ越す訳ですから、それは長距離の旅であり、1,000kmもあったのです。
違う場所で生活するだけでも大変ですが、これほどの長距離も、ストレスの原因になったのかもしれません。
ミゾレちゃんが食欲不振になった原因のまとめ
ミゾレちゃんが亡くなったのは残念な事ですが、繁殖をすれば、また可愛らしいアザラシが増えるので、それを期待しているのも人間です。
私たち人間が気づかないうちに、動物たちはストレスをためる事もあるので、今後はなぜミゾレちゃんが亡くなったのか?その原因をよく調べておく必要があります。
原因を見つけられたら、今後は同じような事が起きないように対策を講じれば、多くのアザラシが今まで以上に快適に過ごせる事もできるでしょう。