引用元：NHK
イランのライシ大統領が命を落としてしまい、未だに事故なのか？他国によって殺害されたのか議論が分かれています。
ライシ大統領はかつて、イランの民衆を弾圧した事があるのに、意外と人気が高くて悲しんでいる方が多いので、なぜ弾圧をしても人気が高いのか？詳しく紹介しましょう。
ライシ大統領の人気が高いのは保守派の支持者が多いため
保守派とは、その国によって違っていて、日本ではアメリカに従って現状を変えようとしないのが保守派に多いのですが、現状のイランでは厳格なイスラム教を守りたい方に多いです。
ライシ大統領は、厳格なイスラムの教えを守らない者には、厳罰に処罰をして、スカーフのかぶり方をめぐり逮捕された女性が死亡し、大規模なデモを起こした者に強硬な態度で臨みました。
日本で、自由を重んじる人にとってはとんでもない人物と思うかもしれませんが、イランの保守派の方からしてみれば、当然の行動だと支持をする人もいるのです。
ライシ大統領が民衆を弾圧しておきながら、人気が高いのは、このように保守派から支持されている事が大きいです。
実際に、保守派の女性の一人は「最近、男女が公然と路上で体を寄せ合う姿が増えました。ライシ師はおかしくなったイラン社会を元に戻してくれるはずです」と期待していたのです。
参照元：YAHOO！JAPANニュース
ライシ大統領は雇用を確保しようとしたので人気が高い
ライシ大統領は「この数年で1万7000の店舗が閉鎖に追い込まれた。今こそ、毎年100万人の雇用増が必要だ」と訴えた事がありました。
かつてイラン革命により、イラン・イスラム共和国が成立した上に、核兵器まで持ち、欧米と決定的に対立してしまいました。
それによって、経済制裁されてしまい、イラン経済はあまりよくないのですが、ライシ大統領は少しでも景気回復して、民衆の雇用を確保しようとしたのです。
貧困層にとってみれば、ライシ大統領に対して、色々と思う所はあっても、何とか雇用を確保して、民衆のためによくしようと思っている事について、支持している可能性は高いです。
ライシ大統領がいなくなったあとの混乱が怖い
ライシ大統領が亡くなった事により、嘆き悲しんでいるのは、人気が高いというのもありますが、彼がいなくなったあとの混乱のほうが怖いというのもあるでしょう。
かつて、イランで革命が起きて、大きく国が揺れ動いたように、ライシ大統領がなくなり求心力がなくなったら、再び国が混乱するのではないか？と不安を抱いている方もいます。
そのため、民衆がライシ大統領の死を惜しんでいるのは、人気が高いという面と、今後の不安という2つの面があるからです。
イランのライシ大統領の人気が高い理由のまとめ
イランのライシ大統領は、民衆を弾圧する反面で、雇用を確保したり、保守派から支持されたりしていました。
実際に、核兵器を持とうとして、欧米と対立しながらも、国家を維持してきた政治能力は、なかなかのものです。
ただひたすら、アメリカに服従している自民党とは大きな違いを感じます。
日本は、アメリカ合衆国に属国になっていれば安全と考えている方は多いかもしれませんが、今までアメリカ合衆国は南ベトナムやイラクを見捨ててきたという過去があります。
そのため、中国やロシアが日本を攻めてきたら、アメリカ合衆国が守ってくれるというのは甘い幻想であり、日本独自で国を守れるための力を持つ事も考えたほうが良いでしょう。