ドラマ『侵入者たちの晩餐』では、3人の女たちが、義賊になったつもりになって、住居侵入罪を犯してしまいます。途中で、3人は考えを改めますが「これって、住居侵入罪にはなるよね」と心配してしまいました。
そこで、住居侵入罪になった場合の罪の重さや、未遂の場合などはどうなってしまうのか？詳しく紹介しましょう。
住居侵入罪の量刑について紹介！ドラマ『侵入者たちの晩餐』
正当な理由がなく、住居に侵入した場合には『住居侵入罪』が成立しますが、その量刑は重くて、3年以下の懲役、または10万円以下の罰金が下されるケースが多いです。
参照元：刑事事件 弁護士相談広場
そのため、住民に怪我を負わせていなくても、刑務所に入る場合もあるので、やはり犯罪を犯そうなどとは思わないほうが良いでしょう。
住居侵入罪が未遂に終わった場合！ドラマ『侵入者たちの晩餐』
ドラマ『侵入者たちの晩餐』では、正当な理由がなく、他人の住居に完全に入ってしまったので、未遂ではありません。
しかし、もっと早めに辞めていれば、未遂になっていました。
刑法第43条には『未遂減免』という規定があって、犯罪が未遂に終わった場合は、状況に応じて刑罰を減じたり、刑罰を免除される事になっています。
参照元：ベリーベスト法律事務所 刑事事件・少年事件
刑法第68条で、期限の定めがある有期刑は上限と下限が、罰金は上限額と下限額が、それぞれ2分の1に減らされます。
住居侵入罪は、3年以下の懲役または10万円以下の罰金なので、未遂の場合は、懲役の上限は1年6か月に、罰金の上限は5万円に減れされます。
住居侵入罪にならないケース！ドラマ『侵入者たちの晩餐』
住居侵入罪にならないケースとしては、まずは自宅に入る場合です。あくまでも、住居侵入罪は他人の家に無断で入った場合です。
そのため、仮に他人の家であっても、その住民に「家に入っても良い」と言われた場合には、入っても構いません。
参照元：刑事事件 弁護士相談広場
ただし、最初は「入っても良い」と言われて入ったあとに「帰って欲しい」と言われても、帰らなかった場合には『不退去罪』になるので注意して下さい。
居侵入罪も不退去罪も同じ条文に規定されているので、刑罰の内容も同じです。
ドラマ『侵入者たちの晩餐』と住居侵入罪のまとめ
引用元：侵入者たちの晩餐（公式サイト）
ドラマ『侵入者たちの晩餐』では、女性たちが住居侵入罪を犯してしまいますが、社長が広い心で許してあげました。それでも、通常は思い量刑で罰せられるので、くれぐれも罪を犯さないようにしましょう。
住居侵入罪は未遂でも罰せられる事があるので、今回のように住民が許してくれるケースは稀であり、これはあくまでもドラマだから成立するストーリーと言えますね。