引用:虎に翼 公式サイト
朝ドラ『虎に翼 第128話』では、桂場等一郎が尊属殺を重く裁くのを違憲とするのは時期尚早と言っていたのに、法廷で「尊属殺人は憲法違反」という判決を下しました。
なぜ、桂場等一郎は、土壇場で尊属殺人を違憲という判決を下したのか?詳しく紹介するので参考にしてみて下さい。
ドラマ『虎に翼 第128話』のキャスト
虎に翼は、2024年4月1日から放送開始されました。
演出
- 梛川善郎
- 安藤大佑
- 橋本万葉
登場人物&俳優
- 猪爪寅子-佐田寅子(演:伊藤沙莉)三淵嘉子をモデルにした人物
- 山田よね(演:土居志央梨)男装をする女性
- 轟太一(演:戸塚純貴)法学部で猪爪寅子と知り会う男子
- 森口美佐江(演:片岡凜)佐田寅子の後輩になる女性
- 星航一(演:岡田将生)新潟地方裁判所・刑事部の裁判官
- 星朋一(演:井上祐貴)航一の長男
- 斧ヶ岳美位子(演:石橋菜津美演)父親に暴行されて殺害する女性
- 並木美雪(演:片岡凜)森口美佐江にソックリな少女
- 並木佐江子(演:辻沢杏子)森口美佐江の母であり、美雪の祖母
- 桂場等一郎(演:松山ケンイチ)司法の独立を重視する裁判官
- 音羽綾子(演:円井わん)佐田寅子と意見が少し違う調査官
ドラマ『虎に翼 第128話』のストーリー
引用元:スポニチ
ついに、父親を殺害した斧ヶ岳美位子を裁く大法廷が開かれる事になり、桂場等一郎は鋭い眼光をしながら「開廷します」と言い放ちました。
桂場等一郎は「主文」と言おうとしていた時に、山田よねたちの事務所で、斧ヶ岳美位子は涙を流しながら、佐田寅子に訴えていました。
「私、あの時、ひもで締め上げた感覚が、今も手に残っているんです。毎晩、毎晩、夢に見て、服役したほうが気が楽なんじゃないかって、考えて」
「なにかしらの罪をつぐないたいというのは、あなたの尊厳を奪って、あなたの心を殺した者を肯定しかねない。あなたに出来る事は、幸せを感じて生きる事よ」
法廷では、桂場等一郎が「原判決を破棄する。被告人を懲役2年6月に処する。この裁判確定の日から、3年間、右刑の執行を猶予する」
「尊属殺に関する刑法二百条は、普通刑に比べて、著しく差別的であり、憲法14条1項に違反して無効である。この見解に反する従来の判例はこれを変更する」
山田よねは呆然とするほど、感きわまると、轟太一が肩をガッシリと掴みます。桂場等一郎は「以上、閉廷します」と言って、長い裁判が終わりました。
昭和25年の合憲判決から、長い時をかけて、日本の司法の歴史が塗り変わったのです!
今まで、桂場等一郎は佐田寅子たちに、尊属殺を違憲とするのは時期尚早と言っていたのに、なぜ土壇場で違憲という判決を下したのでしょうか?
『桂場等一郎が違憲判決を下した理由』。
桂場等一郎が、今まで尊属殺を違憲とするのは時期尚早と考えていたのは、まだまだ政府が司法に介入してくる恐れがあると考えていたからです。
自分は、もう年老いていたので、介入を阻止しながら、尊属殺を違憲という判決を下したら、あとの司法では立ち行かぬと思ったのでしょう。
しかし、佐田寅子は以前よりも冷静に判断できるほど成長して、星航一は以前より熱い感情を持って行動できるようになったのを見て『私が退官しても、後継者はもう育っていた』と実感したはずです。
佐田寅子たち後継者を信じて、今は尊属殺を違憲という判決を下しても、政府の介入に負けず、安易に少年法を改正されずに済むと思ったのでしょう。
ドラマ『虎に翼 第128話』の見所とまとめ
第128話では、桂場等一郎が尊属殺を違憲という判決を下して、山田よねたちが感極まって、涙を流しそうになっていました。
桂場等一郎が土壇場で違憲と言ったのは、佐田寅子たちの成長を見届けた事が、大きく関係しているはずです。
これで、ラスト2話で『虎の翼』は終わる訳なので、あとは佐田優未と何を話していくのか?そのあたりにスポットがあたりそうですね。